先日従妹が栗の渋皮煮を分けてくれ、さすが毎年作り続けているだけあって、一粒食べたら止まらなくなりました。
尾道市とは言っても、瀬戸内海沿岸ではなく御調町という山間部の代々日本刀の刀剣作りをしている家に嫁いだ彼女、広い敷地の一角に栗の木があり、以前から毎年渋皮煮をつくっているとの事。甘過ぎると子供達からそっぽを向かれるので、甘さ控えめにしていると言っていました。
ちょっと渋皮の歯ごたえがあり、ほどよい甘さがしみ込んだ柔らかい栗の実が、名のある銘菓の上品な味の羊羹や、粒あんの味をも凌いでいるようにすら思えてきます。そのままでは日持ちしないけど、シロップ液に浸したままで冷蔵庫に入れておけば、かなり日持ちするそうです。
さらに数粒ずつアルミ箔に包んで、冷凍しておいて正月料理に使っているというので、少し残して冷凍庫にも・・・。
尾道市といえば、意外な事にイチジクの全国的な特産地なんだそうです。親戚に一度贈ろうかと果物屋さんに頼んだら、イチジクは全く日持ちがしなくて朝採ったものを、その日の内に食べられる人でないと売らないというのです。
我が家の狭い裏庭に、大きな顔をして立っているイチジクの木の枝は、切っても切っても春になると枝を伸ばし、夏につけた緑色の実がこの時期どんどん紫色に色づき熟れて口を開きます。一般的に知られていないけど、イチジクは他の植物には見られない特徴があって、実がじつは花でもあるんだそうです。
花と実が同時の事を、なんたらかんたらと言葉を教えてくれた人がいたけど、あまり興味がなかったので忘れました。我が家のイチジクは、実が終わった枝を切り落し、40?50センチ程度に揃えた10本程度を地中に埋めておき、春になって根と芽を出したものが大きくなったのを植え替えたものです。くれた人は、特別に甘い品種なんだと自慢しており、その時は適当に聞き流していたけど、よそで食べるイチジクがどれも水っぽく感じるという事は、あれは嘘でなかったと今になって・・・。
使ってみないと判らない寝具みたいですね。
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