先日、叔母の経営する保育所に用事で訊ねていくと、七夕の飾り付けで出ているとの事で、随分待たされたけど、気が付いたら今日がその七夕の日。7と7が重なったこの日は、古来中国の暦学で重陽の節句といってとても縁起のいい日とされています。
叔母の経営する保育所とは、全国で32番目に厚生労働省認可を受けた夜間保育所で、“千代夜間保育園”と云います。夫に戦死され戦後幼い子供を二人抱え、女手一つで叔母とその妹を育て上げた、お母さんの“千代”さんが、『この子達を深夜まで安心して預けられる施設があれば、もっと働いてあなた達を楽にしてあげられるのに。』といつも涙をこぼしていたのを見ながら育った、既に70代になる禮子叔母さん。
福山市の繁華街のど真ん中にある、自分の土地と私財を提供し設立した“千代夜間保育園”。何しろ、叔母の思いが詰め込まれただけに、園児が主役の姿勢が徹底しています。
園児用のお風呂は、“檜風呂”。市会議員の視察の時、『ワシの家にも“檜風呂”は無いぞ!』と予算使用で激しく攻撃されましたが、ひるむ叔母ではありません。食事用の食器はあくまでキチッとしたものをと、可愛い子供用の絵柄の入った陶磁器。幼児期の触(食)感は大事なんだと、割れたらいけないなんて感覚は叔母にはありません。おもらしをした子供の為に用意をしている着替え用の下着は市内の百貨店から取り寄せた上質もの。マジックで保育園の名前を書き込んでいても、帰ってこないものも少なくないと苦笑しています。お昼寝用のお布団は上質な手挽き真綿ふとん。中身が心配だからと私が呼ばれ、ケチな叔母の事(叔母さんごめんなさい)徹底的に値切られて泣き泣き納めています。
日本の中でもトップクラスといわれる、風俗の盛んな市の、しかも繁華街のど真ん中。当然一部には余り望まれず“生”を受け、親から大切にされていない子供もいます。でもここへ来れば誰もが“王子様”“王女様”。パソコンによるお絵かき実習から英会話教室。太鼓の音感教育等々。深夜になっても自宅には帰りたがらない子もいるのは当然かも。
少子化に歯止めの掛からない我が国。この国で子育てをするのは大変なんだと、老いてなお(叔母さん怒るかな)情熱を燃やし続ける禮子叔母さん。その姿を見ながら、私のめざす子育て支援、ただの安売りではないのです。
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