一歳の時の転落事故で、頭蓋骨が割れ左脳が流出・損傷し、私の店のすぐ近くにある寺岡記念病院での緊急脳外科手術で何とか命は取り留めたものの、成長しても
『見えない。』『歩けない』『しゃべれない。』
と、宣告された、堤友彦君。
お母さんである堤恵子さんの、言葉に言い表せない苦悩の中、必死の看護と介護によって、奇跡的な回復ぶりで、動く左手一本でのキーボード演奏と、朗々たる声量の熱唱が話題を呼び、すっかり有名となった現在では、全国を飛び回る日々を送られています。
数年前、我が家に近所の人が集まっての会合の折り、古くからの知り合いのヨシミで、ミニ演奏会を気持ち良く開いてくれましたが、今回たまたま恵子さんが、我が家で開く会合に参加する事になり、それなら友彦君の歌を二?三曲みんなに聴かせて。と頼むと、気持ち良く友彦君と一緒に来てくれました。
ずっと以前の最初の頃は、ただただ大きな声で熱唱するだけのように感じていましたが、いまでは歌唱力もあり、キーボード演奏もその場の雰囲気に合わせて、キーを変えたり、巧みなアレンジをしたりと、ドンドン成長し続ける友彦君の姿に、すっかり感動してしまいました。
友彦君に負けてはいられないと、暫し反省!