「親戚の西川チェーン店で買った高級羽毛布団だから、大事に扱ってくれ!」
と、あるお客様が羽毛布団の丸洗いを依頼されました。
なぜ、親戚の布団屋さんに出されないのか疑問ではありましたが、仕事ですからお受けしてよく見ると、
ーー羽毛布団の表示ラベルに西川のメーカー名でなく、三流メーカーの名前があります。ーー
「親戚のあの店は、西川チェーン店でいいふとんしか売っていないから高かったんじゃ!」
と、持ち込まれたお客様は得意げ。
密かに(この程度の羽毛布団で自慢できないけどなー・・・。)と、思っても雰囲気的に本当のことが言える状況じゃありません。
(でも、話しぶりから結構高い金額を払わされているようです。
ふとん丸洗いは、がわ生地を取り替えるわけではなく、きれいに洗った羽毛布団をそのまま納品するわけだから、納品時のトラブルが生じることがなく、黙っておっしゃることを聞いていました。
実をいうと、これと同じ実例が非常に多いのです。
毎日、西川リビング株式会社のお客様相談センターへ殺到する苦情の電話から、ラベルを確認していただくと西川羽毛布団ではなかった。ということがとても多く、私の店の近くでも、西川羽毛布団と称して売っている羽毛布団がやはり三流製品だったと苦情が殺到し、西川が裁判を起こし、西川チェーン店を名乗ることを止めさせた事件が過去にありました。
その店は、今なおやり方を変えることなくドンドン商売をやっています。
昔流行った歌に、『骨まで愛して』というのがあり
『生きてる限りはどこまでも、だまし続けてほしかった♪。』
これもある種の消費者ニーズなのか?と、暗い気持ちになり一瞬。
でも、我が信じる道を元気よく、前へ、前へ・・・。