『卵』と『玉子』、『羽根布団』と『羽毛布団』の違い。
その道のプロであれば、あまりに当たり前の事過ぎるのでしょうか。
『羽根布団』と『羽毛布団』とは、あまりに明らかな違いがあります。
ダウンジャケットや羽根布団、羽毛布団に用いられる中綿は、全て水鳥100%の羽根か羽毛です。この水鳥から採取される羽根と羽毛を大別すると、
羽根(フェザー)
小羽根(スモールフェザー)
羽毛(ダウン)
の三種類に分類され、ダウンジャケットや寝具に用いられるのは、スモールフェザーとダウンの混合したものです。
この混合比率が、スモールフェザーが50%以上になると羽根布団。ダウンが50%以上のものを羽毛布団と称します。(ちなみに羽根枕は一般的にスモールフェザー100%です。)
一流メーカーでも、スモールフェザー比率の高いものを、保温を必要としない肌布団や夏布団には用いることがあります。が、現在世界的に問題となっている、鳥インフルエンザ騒動のように、もともと鳥の羽根は不衛生なもの。
この不衛生な羽根や羽毛の、除塵・洗浄・殺菌・防臭・抗菌処理を何処までするかにメーカーの在り方が問われます。したがって、この処理コストを吸収できないほどの安価な羽根布団を製造することは、優良トップメーカーでは、全くありません。。(逆に言えば、カタログ販売や紙上ショップの羽根布団10点セットが一万円商品は、どの様な中綿処理が施されているのでしょう。)
しかし、私がお客様から
『中綿は柔らかいのだけど、かさがない上、重くて暖かくない。』
と、相談され、布団を開いてビックリ。
かつて、噂には聞いていた『フェザーをすりつぶして綿状態にした羽毛布団と称する布団』のホコリ綿が出てきたのには、超ビックリ。
ラベルは東証上場の有名販売会社もので、お客様のおっしゃるには20万円で購入したとの事。
『棄てて!』と、叫んでそのまま帰って行かれました。
この国の商道徳は後進国以下?
『羽根布団』と『羽毛布団』との違いを説明すれば、いくらでも出来るけど、『卵』と『玉子』の違いは何なんでしょう。
孵化可能な生のものが『卵』で、ゆでたものが『玉子』なのかな??
かつてニフティフォーラムで、バンドル名を『星の玉子』と名乗っていた『タマおじさん』には真偽の程が気になります。